現在、日本で家を建てるときに使っている窓は「アルミサッシ」です。
ハウスメーカーのパンフレットにも、「アルミサッシはペアガラスで高い省エネルギー性能」と書かれています。日本の窓の約9割がアルミ製のサッシです。
アルミサッシは、加工のしやすさや強度、耐火性や耐久性などの観点から、非常に優れた窓素材です。ただし、唯一の欠点が「断熱性能の悪さ」です。そのため、地球温暖化や資源の枯渇など、環境意識の高まったここ30年で樹脂サッシ(樹脂はアルミの1000倍断熱性が高い)に世代交代が進みました。今では、ほとんどの国で過去の遺物とれ、使用されることはなくなっています。
アルミペアガラスの断熱性能は、U値4.65w/m2K。(U値とは、1mあたりに1時間で逃げる熱の単位。窓の場合、0~6.51の間で評価され、数値が0に近づくほど断熱性能が高く、6.51に近づくほど断熱性能が悪い、という意味です。)
この4.65がどのレベルかと言うと、アメリカやヨーロッパに持っていくと、性能が悪すぎて犬小屋でも使わないレベル。お隣の韓国や中国に
行っても法律の断熱最低基準を満たしていない為に住宅で使用するこ
とは出来ません。
私たちが新築で使っている窓が、いかに性能が悪いものだったのかが分かります。
出典:YKK AP調べ[YKK AP 樹脂窓の歴史](ドイツ:建築物のエネルギー性能に関するEU指令(2014年予定)、中国:第12期5カ年(2011〜2015)、日本:平成11年次世代省エネ基準、アメリカ:EPA/DOEエネルギー省計画)